英語で消去法の利用を紹介しましょう。点取りの技術のひとつです。ぜひ、活用してください。
消去法:残りが正解
では、まず図1を見てください。
(2)の問題を例に説明します。
- ユリは上手にピアノを弾くことができます。
- Yuri can (play / plays / playing) the piano well.
この英文の正解は
- Yuri can play the piano well.
です。
このとき、Aさんが質問しました。
「先生、well(ウェル)の意味がわかりません。」
ここで、消去法の出番です。こんな感じで使います。
意味が分かるものを順に確認しましょう。(和訳があるので、それを利用します。)
「Yuri」は「ユリは」です。
わかった日本語をー線で消します。
「ユリは上手にピアノを弾くことができます。」
次は、「can」は「〜することができます。」です。
ー線で消します。
「ユリは上手にピアノを弾くことができます。」
次も同様にわかったものにはー線を入れます。「play」は「弾く」、「the piano」は、「ピアノ」です。
「ユリは上手にピアノを弾くことができます。」
そして、残ったものが目的の答え、つまり「well」の意味は「上手に」となります。
消去法では、はっきりとわかるものを外し(消去し)、残ったものを答え(正解)とします。
では、もうひとつ挑戦してみます。
(3)の問題です。
- 私たちはその木を切り倒すつもりはありません。
- We will not cut down the tree.
ここで、「down」の意味がわからないものとします。
では、消去法を利用してみましょう。
「We」は「私たちは」です。
「私たちはその木を切り倒すつもりはありません。」
同様に、「will」は「〜するつもり」、「not」は「ではない」、「cut」は「切る」、「the tree」は「その木」です。
「私たちはその木を切り倒すつもりはありません。」
残っているものは「倒す」つまり、「down」は「倒す」となります。
ちょっと動詞っぽい意味です。ここでは、downは前置詞なのでほんとうは「倒す」というより「横たわって」みたいな意味なのでしょう。さらに、「cut down」で、「切り倒す」という意味になっています。
消去法を利用することで、本来は知らない答えを、間接的に見つけ出すことができます。ちょうど、刑事ドラマで真犯人を探すときに、犯人ではない人を外していき、残った人を真犯人とするのに似ています。
ぜひ、利用してみましょう。