結論:式を書く意味は、理解を深めるためです。

成績を上げるために志義では、テストのやり直しをします。それが試験勉強にもなるからです。

やり直しの原則は、

  1. 間違えた問題をノートに写す。
  2. 解き方を書く。

「えぇっ。もうわかるけん。式とかかかんでもよか。答えがわかるのに、意味がない。面倒くさいだけ。」

はい、残念です。おそらく、こうのような考え方でいると、いつまで経っても、成績の向上は期待できないでしょう。

「えっ、なんで」

では、例題を使って証拠をお見せしましょう。

$例題:変化の割合が2で、x=1のときy=-1となる \\\qquad 一次関数の式を求めなさい。$

これは、一次関数の初歩的な問題です。この例題を下記のようにノートに解いてみました。学習したばかりで解き方を知っていると、こんな感じになります。

<ノート例1>

学習したばかりなら、これでも、意味は理解できます。しかし、解き方を忘れたり、わからなくなったとき、後で再確認しようとして見たとします。それでも、これで理解できるかな?

もちろん、これでも十分理解できるなら、問題ありませんが、そのような理解力があれば、そもそも、このレベルの問題がわからなくなることはないでしょう。

一般に、数学が苦手な人は、これを見ても、「?」となるはずです。

では、次の例を見てみましょう。

<ノート例2>

いちおう式が書かれてありますね。解いていく順に式が書いてあるので、少しは理解の助けになりそうです。ある程度の力がある人なら、このレベルでも十分に理解できるかもしれません。

でも、もう少し説明があれば、後で見たときに分かりやすそうです。

<ノート例3>

どうですか。かなり分かりやすい?でしょう。解いていく順に式とその式の意味・説明を簡単にメモっています。あとで解き方を調べるとき、確認するときに分かりやすいと思いませんか。さらに、このようにノートに書き込んでいるとき、大脳の中では、知識が整理され、再確認されて、理解がさらに深まっていると私は思います。

ぜひ、この「ノート例3」の書き方をまねてほしいです。

「えぇーっ!面倒臭い!!」

もちろん、すべて、このように書く必要はありません。自分にとって大事だ・必要だと思える問題を解いたときに利用してもらえれば幸いです。

最後にもう一度、

式を書く意味は、理解を深めるためです。

そもそも、勉強は面倒臭い作業です。だからこそ、後で面倒なことに巻き込まれないために、式をきちんと書きましょう。