下記のサイトを参考にDNAを抽出する実験をしました。
参考サイト「自分の細胞からDNAを抽出して見てみよう」
1人分として紹介します。
<準備>原則、一般家庭にあるもので実験してみます。
- 洗剤(家庭用食器洗い)
- コンタクトレンズ(ハード)洗浄液(タンパク質分解酵素)
- 塩化ナトリウム(家庭用食塩)
- エタノール(一般の消毒用エタノール液、約80%)
- 透明なカップ(プリン用など、サイズは小50mLと大200mLくらい各1個)
- 計量カップ(200mL)
- はかり(一般の調理用はかり)
- 温度計(調理用でも可)
- 保温用バッグ(発泡スチロール箱など)
- お湯(60℃以上あればよい)
- 保冷剤(冷却用、なくてもよい)
- つまようじ(なくてもよい)
- スポイト(なくてもよい)
〔操作〕ざっと、3段階に分けてみました。
- 自分の細胞の採集
- 薬品の投入
- DNAの抽出
1.自分の細胞の採集
(1) 湯煎の準備
60℃〜80℃くらいのお湯を適当な容器に入れ、保温用の箱に入れる。実際に利用するときには、50℃弱に下がっている。
(2) 3%の食塩水を準備(一人分)
濃度の計算式を利用して、自分で計量し準備します。
$質量パーセント濃度(\%)=\frac{溶質の質量(g)}{溶液の質量(g)}\times{100}$
ここで、一人分5mLを作りますが、実際にはちょっと少なすぎて調理用はかりでは計量できないので、ちょっとだけ工夫します。
上記公式を利用して、3%の食塩水を100mL作ることにしました。
食塩水100mLは100gとして計算します。
3%=0.03なので、食塩水100g中には、
100g×0.03=3g
が含まれています。
3gを約200mL容器(ペットボトルの上部を切り取った)に入れます。全体の質量が100gになるまで水を入れて3%食塩水100g(100mL)が完成します。
(3) 自分の細胞の採取
① 口の中を水でよくすすぐ。
② 3%食塩水を5mL、小さい容器に入れる。
③ 食塩水を口に含み、頬の内側を奥歯でこするようにして細胞を削り取る。(ここが最大のポイントです。このとき頬の細胞がはがれて、だ液に混じります。)
2.薬品の投入
だ液の入った食塩水に、
① 洗剤を1,2滴入れる。
② コンタクトレンズ洗浄液を1,2滴入れる。
③ 容器を少し浮かし、ゆっくり回転させて液を撹拌(かくはん)します。
④ 40℃〜50℃で約10分間、湯煎します。
⑤ エタノール(10mL・一人分)を冷蔵庫で保存する。(冷蔵庫の替わりに、保冷剤とエタノールの入った容器をポリ袋に入れる。)
3.DNAの抽出
10分後、取り出して、
① 冷やしていたエタノールを容器の壁面に沿ってゆっくり注ぐ。
② 容器を少し浮かせて、ゆっくり回転させると白い糸状のDNAが抽出できる。
③ おまけ>つまようじの太い部分を糸状のDNAに巻きつけて取ることができます。
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