今年の夏休みも、もうすぐ終わります。でも、暑さはまだ続きます。
さて、この夏期特訓講習で何を学んだのでしょうか。部活と暑さで体力を消耗したあと、志義に来て、さらに勉強をするのですから、最初は、うとうとと居眠りする人もいました。そんなときは、無理せずに、ゆっくり休んでもらって、大脳がしっかり目覚めてから学習に入りました。大脳の「おやすみモード」と「がんばりモード」の切り換え作業は、家庭での学習でも重要です。
中1生は、英単語を発音しながら、スペルを暗記するという作業を訓練しました。例えば、「ティーチャー」と言いながら、「teacher」、「ピクチャ」と言いながら「picture」といった感じですね。塾なので、他の生徒の迷惑にならない範囲の声の大きさに抑えてもらっています。
まぁ、ちょっと例外ですが、「Wednesday:水曜日」を覚えるときは、発音は「ゥエンズデェイ」と言いながら、頭の中では、「うえ・ど・ね・す・でぇい」と言って、スペルを「Wednesday」とつづります。
どちらにしても、発音しながらスペルのつづり方(書き方)を覚えることを訓練しました。かなり、正確に答えられるようになり、約90%以上の正答率を確保できました。ぜひ、このやり方を家庭でも学校でも続けて欲しいです。
中2生は、連立方程式の文章題を特訓しました。問題文に指定されている数量をきちんと区別して、xやyを決め、xやyの数量関係を条件にマッチするように数式化する手順を繰り返し練習しました。
問題文に示された条件文をどのように数式化できるかがポイントなので、色んなパターンの問題を解きながら、その勘(かん)を磨きました。「えっ、勘?」と思われるかもしれませんが、数学は「勘」です。
中3生は、受験勉強なので、国語も数学も社会、理科、英語どれもたくさんの基本事項を一気に問題を解きながら確認しました。平たく言えば、受験勉強の基本は、「考えるな!慣れろ!」です。よく見かけるのが、「○○が苦手なので、、、」「△△の勉強の仕方がわからないから、、、、」など自分の弱点をどうにもできないでいることを無意識に正当化して、勉強を先延ばしにしていることです。(ちなみに、大人も同じです。「若いときにもっと勉強しとけばよかった。」という大人がいます。「それなら、今から始めたら。」と私はツッコミたくなります。)
私はそんなき、「英語は、英文を写して和訳しろ。」「数学は、ひたらすら計算。」「理科、社会は重要語句丸暗記」と言って、できない理由は完全に無視してやってもらっています。
受験勉強のコツは、悩んでいる暇があるなら、頭と手を使え!ですね。
そのとき、気づいたことがたくさんありますが、今回は、ひとつだけ。
それは、「自分は、計算はできるが応用問題が苦手。」と言って、応用問題を練習しようとする人がかなりいることです。1題解くのに2,30分はざらにかかったりします。それでも解ければよいのですが、結局は解けないままで終わって、そのままという人もいます。でも、勉強した気分にはなっています。とても中途半端な気分だと私は推測しますが。
私の結論は、こうです。「数学が苦手な人の95%以上は、計算ができません。」できるといっても不正確、時間がかかる。などで、とても応用問題を試験時間内に正解するレベルではありません。
例として、$1÷0.01、2÷3a、-4^2、8x=2$($x$の解は?)など他にもたくさんありますが、これらを1秒以内に正解できないと応用問題は無理です。(答えは一番下)
できない人は、毎日10分間計算練習をしてください。(ちょっと、厳しい口調になりましたが、受験勉強なので、あえて強く。いまからでも、十分間に合います。)
答え:左から順に、$100、\displaystyle\frac{2}{3a}、-16、x=\displaystyle\frac{1}{4}$