慣れてくると、省略して計算したくなります。暗算ができる人はぜひ挑戦してみましょう。
ただ、気を付けないと、思わぬ落とし穴にはまってしまうかも。
つまり、省略の仕方を間違えて、何を計算しているのか混乱することになるからです。
みなさん、こんな風になったことはありませんか?
なんか答えが出そうなんですけどねぇ。
「先生っ、わからん!」
Aさんのペンシルの動きが止まっています。Aさんは、「-25」と「8」を書いた後、どのように計算するのかわからない、混乱してしまったようです。
「ねぇ、式を省略しないでちゃんと書けば、よかっちゃないと。」
私は、「-52-2×(-4)=」の後に、「-25」を書かせました。その次に、何を書くのかAさんに尋ねました。Aさんは、「+8」と言いながら、それを-25の後に書きました。
そのあと、Aさんは、
「あっ、分かった。」と言って、答えを書きました。
少し計算に慣れてくると、式を省略して答えようとします。もちろん、暗算など計算が得意な子はそれでも正解するので、全く問題はありません。しかし、数学が苦手な人が、これをやってしまうと、混乱するだけです。
自分は、「何を省略できて何を省略してはいけない」のか、それを見極めることが学力の差になります。