5月1日、お茶摘みの体験とお茶の生産過程を学習しに八女へ行ってきました。8時30分出発(小郡)。

高2Aさんの実家は、八女で代々お茶園農家を営んでいらっしゃます。今回、お茶摘みをするということで、ぜひ体験をお願いしました。快く受け入れてもらい感謝いたします。

Aさんお祖父は、多くの賞を受賞されお茶の生産に多大な貢献をされた方で、地元では名士です。

まずは、お茶の葉の見分け方。新芽(お茶摘み用の葉、新しい葉)は、右側。古い葉(摘まない葉)は左側。
実は、紅茶・烏龍茶・緑茶・玉露も元はみんな同じ葉です。今回の写真の葉は「やぶきた」という品種です。
加工過程が異なるだけで、「やぶきた」で紅茶・烏龍茶・緑茶・玉露ができます。

 

お茶を摘む約2週間くらい前にかぶせ(遮光シート)をします。摘む前に、かぶせをはがします。
「かぶせ」をすることで、緑がいっそう濃く、味もまろやかになります。

次は、茶葉刈り機え、茶葉(新しい葉)を刈ります。

刈った茶葉を茶葉刈り機から袋に移します。それを、軽トラに載せ、お茶工場へ運びます。
お茶の木は1列約50mで、それを今回は9列ほど刈ったので約450kgくらいの茶葉(生葉)を
刈ったことになるそうです。

お茶工場では、刈った茶葉(生葉)を蒸して、揉んで、乾燥して完成となります。約60kgの生葉が約5時間
で製品に仕上がります。

おまけ。玉露を摘みました。といっても品種は前述の「やぶきた」です。違いは、見ての通り、わらでかぶせ(遮光)を
することです。摘む約20日前にかぶせをします。しかも、手摘み。私の推測ですが、手摘みのため、高さをある程度
確保しているようです。新葉しか使いません。古い葉が1枚でも入ると玉露にはなりません。すべて破棄です。とても
神経を使います。生徒に摘み方を教えて頂き、生徒たちはテキパキと摘んでいました。Aさんは実家なので小さい時から
Aさんのお母さんのそばで見て体で覚えているので簡単そうにしかも規則正しくリズミカルに摘んでいました。
私は、正直、不安なので少し摘んであとは見学していました。

天気は最高!空気も済んで、ときどきうぐいすのさえずりも聞こえる中、汗をかきかき、みんながんばっていました。

お昼もAさんの実家でごちそうになり、茶葉とらっきょうと生シイタケ(シイタケ刈りも体験しました)をお土産に
無事、帰宅しました。(15:50ごろ八女出発、17:00前には小郡に戻ってきました。)

みなさん、お疲れ様でした。そして、今回ご協力いただきました関係者のみなさまにこころから感謝です。
とても素晴らしい体験ができました。

番外:お茶園農家の課題

肥料や農薬がすべて輸入品で、価格が上がり、中には2倍にも。さらに、後継者不足で人出が足りず、茶畑が
荒れてしまうのも防ぎようがないとのこと。特に、牧の原大地(静岡)は、機械を入れられ
ないため、確実に荒れるだろうと心配されていた。(Aさんの祖父の話)
八女の人たちの知恵も重要だが、やはり政治家たちや起業家たちも含め、八女茶の将来をきちんと考えた後継者
育成の必要性を痛感しました。