福岡県の英語の高校入試問題には、必ず、英作が出題されます。
2012年からは、なんと30語以上の英単語を用いるように条件が厳しくなっていました。配点は8点です。
ちなみに、2013年度の問題は、「How do you usually study English at home?」でした。
直訳すると「アンタたちは、いつも、家で、英語ばどげん勉強しよっとね?」です。
配点は8点なので落とすわけにはいきません。
志義では、毎年、次の方法「英作の極意」でなんとか英語が苦手な(平均点を下回る)塾生でも英作だけは得点できる
ように鍛錬しています。
もちろん、英語が得意だけど、英作はねぇ〜???と少し不安を感じる方も参考にしてください。
(手前味噌ですが、今年受験した娘も、英作は「お父さんがゆった通りに、全部書いたけん、落ちたらお父さんのせいバイ。」
と言っていましたが、合格していました。)
ポイントは、「英作の手順」を覚えることです。
- 基本文を覚える。
- 動詞は原則一種類しか使わない。(慣れてきたら、2種類、3種類と増やします。)
です。
さて、「1.基本文を覚える」です。
- I want to 〜 .(私は〜したい。)
- I like to 〜 .(私は〜するのが好き。)
- To 〜 makes me happy.(〜することは私を幸せにする。)
- It is fun for me to 〜 .(〜することは、私にとって楽しい。)
- I’m interested in 〜ing.(私は〜することに興味がある。)
- I’m good at 〜ing.(私は〜することが上手だ。)
- I will 〜.(私は〜するつもりです。)
「2.動詞は原則一種類しか使わない。」より、上記の「〜」の部分には、ある動詞の原形が入ります。
夏期講習の課題は、「英作の手順」を覚えること、一般動詞を覚えることを中心に指導しています。
したがって、夏期では、このような解答になれば良しとします。
- I want to study English.
- I like to study English.
- To study English makes me happy.
- It is fun for me to study English.
- I’m interested in studying English.
- I’m good at studying English.
- I will study English.
が正解となります。
「おい、設問の趣旨とずれとうヤン」と言われそうですが、英語が苦手、英作が苦手な子は、そもそも
最初の一文字を書くことにさえ抵抗を感じています。あげくには、何も書かないで提出します。
夏期の目的は、「まず、書いてみる」から始まり、「英作の手順」を覚えることです。
したがって、これでよしと妥協するのです。
そして、徐々に慣れていき、少しずつ使える動詞の種類を増やし、それにともなって後に続く語句も
付け加えます。
そして、こんな感じにストーリー性をもたせれば完成となります。
I will listen to them to study English harder. And I will be good at speaking English too.
(33語)
直訳すると、
「私は自分の部屋で音楽が聴くとが好き。だけん、英語の音楽ば聴くとに興味があると。
私は一生懸命英語ば勉強するためにその音楽を聞くつもりです。そしたら英語も上手に話せるでしょう。」
英語が苦手でどうにもならない君。
英作を捨てるのは合格の最後のチャンスを捨てるようなもんです。8点満点を目指して、日々鍛錬することを
切に希望します。
※今回の内容で、トップ校の英作を満点にするには、さらなる工夫が必要かと思います。
日頃、英作が書けないで悩んでいる人むけのアドバイスとしてご利用ください。
(そもそも、英語が得意な人には英作の仕方を教えるより、できあがった英文を直接添削するようが
効果的だと思います。)
<生徒の答案例(左)>
どうでしょうか?初めての英作にしては、上出来では、と思います。まぁ、watchではなくlookを使っている所が残念です。本人に「テレビを見る」を英語で確認したら、「watch TV」と答えたので、もったいないですね。
まぁ、これでも受験する高校によりますが、うまくいけば半分くらいの得点にはなると思います。まったく何も書かないよりはマシというレベルでも得点があればそれだけでライバルに差がつけられるし、合格に近づきます。
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追記:20150908
基本文を1つ下記のように追加します。
I enjoy 〜 ing.(私は〜して楽しみます。)
文の最後に書く語句の例を下記に追加します。
- very much(とっても)
- in the park(公園で)…場所なら何でもOK
- after school(放課後)
- with my friends(友だちと)
- on Sundays(毎日曜日に)
- in the future(将来)
使いかたは、こんな感じです。
I enjoy talking with my friends in English.
私は英語で友だちとおしゃべりして楽しみます。
これだけ覚えて書くことができれば、30語は簡単にクリアです。受験生諸君、がんばりんしゃい!
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追記2(2018/01/04)
【動詞を追加した例】
1.I want to study English.
という文章で、動詞study を beまたはbecome(なる)に変えてみます。
1.I want to be an English teacher.
「私は先生になりたい。」
という英文が完成します。
ついでにもう1個増やしましょう。
2.I like to study English.
という文章で、動詞studyをteach(教える)に変えてみます。
2.I like to teach English to a lot of children.
「私はたくさんの子どもたちに英語を教えるのが好きです。」
ちょっと欲張って。、”a lot of children”「たくさんの子どもたち」を追加しましたが、なくてもけっこうです。
先日、ある塾で、代理の授業をしました。下位クラスでは、なぜかほとんどの生徒がルーズリーフを使っていました。ちょっといやな予感。後日、それが的中。英作の再確認をすると、ほとんどがルーズリーフを紛失しており、もう一度やり直し。うーん。次も、怪しい。